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書評―『在宅ケアのはぐくむ力』―教員が学生に「訪問看護」のイメージを伝える手助けに
棚橋 さつき
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1高崎健康福祉大学保健医療学部看護学科
pp.327
発行日 2013年4月25日
Published Date 2013/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102371
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「在宅ケアの力」シリーズ「不思議な力」「つながる力」に続く第3作である。
第1章では,高齢化が進む団地に「暮らしの保健室」を開き,その活動を通してこれから地域で安心して暮らすために必要なものとして,「安心を与えられるつながり」と自分の「今」を認めてくれる聞き役の重要性を述べている。第2章では,最近特に重要視されてきている「退院支援」についていろいろな事例を通して,病院と在宅をいかにつないでいくか,第3章では他職種とともに学び・はぐくみ合うことの大切さを語っている。そして,第4章は退院調整に関して先駆的にがんばっている宇都宮宏子氏や訪問看護空白地にステーションを立ち上げた横山孝子氏と,病院,在宅の垣根を越えたトークで現状の課題にふれている。
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