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書評 在宅ケアのための判断力トレーニング―訪問看護師の思考が見える
川村 佐和子
1
1東京都医学総合研究所
pp.731
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202021
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在宅ケアのための判断力を強化する書籍
先日、看護師は特定行為研修制度によって、ミニドクターになるのではないかという質問を受けました。その看護師の意見では、2015年に保健師助産師看護師法第37条が改正され、創設された特定行為研修制度によって、さらに医学知識と技術を学修することになり、看護師は医学に傾倒し、本来の看護を忘れてしまうのではないかというのです。このような疑問を抱いて、看護師は、あらためて看護学や看護業務の本質を考え直しているようです。
この本の構成は、1.訪問看護師の思考プロセス、2.判断力を鍛える方法、3.自律的な学びを支えるもの、となっており、訪問看護師が行う看護判断についての著書としては大変新しい書籍です。また、この本の特徴は、単に読んで終わりではなく、基本を読み終わった後に、自己トレーニングでそれを身につけるように導くというところにあります。
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