書評
『在宅ケアのはぐくむ力』
上野 千鶴子
1
1NPO法人ウィメンズアクションネットワーク
pp.257
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102463
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これから人口高齢化の「大津波」が大都市圏に来る。ちょっとした風邪でも大病院に行く習慣のある都会人にとって、在宅ケアのハードルは高い。なかでも都心部は、もしかしたら医療・介護過疎地かもしれない、と心配していた。
ところが、東京都は新宿区、都心どまんなかで在宅ケアを実践している訪問看護師さんがいると知った。秋山正子さん、このひとは地域で20年も前から訪問看護を実践している。このひとにとっては“あたりまえ”の実践が、このところの施設から在宅へのシフトに伴って急速に注目を集めている。パイオニアとはどの業界にもいるものだ。時代がこのひとに追いついたとき、そのひとにとってはあたりまえのことが、“時代のお手本”になる。
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