Scramble Zone
米国での急性期ケアにおけるナースプラクティショナー(Nurse Practitioner : NP)教育と実践
朝倉 由紀
1,2
1コロラド大学博士課程
2コロラド大学病院がん・骨髄移植病棟
pp.872-875
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102217
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高度実践看護師の活用については,日本でも多くの議論が寄せられている。十年以上の歳月をかけて比較的に知られるようになった専門看護師や,近年活発に議論されるようになった診療看護師もその高度実践看護師に属する。看護の今後について多くの議論やさまざまな見解が飛び交う現況にもかかわらず,高度実践看護師が広く活用されている米国でのその活動の実際については,あまり理解されていない。このひとつの原因として高度実践看護師が実際の現場でどのような活動を行っているのかが,あまり明確に報告されていないことが挙げられる。
ここでは,日本の看護,さらには日本の医療の再構築が求められるなかで,看護がナースプラクティショナーという高度実践看護師を活用することで,どのように社会に貢献することが可能かを,米国の経験をもとに考察する。米国においては,多くのナースプラクティショナーが,慢性期疾患やプライマリケアで活躍しており,その活動については報告されることもあるが,急性期ケアにおける活動はあまり報告されていないため,ここでは急性期ケアに焦点を置くこととする。
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