特集 学校をアピールする! 学生確保のためにできること
准看護師から看護師を目指す看護通信課程での広報活動
鈴木 邦子
1
1国際メディカルテクノロジー専門学校看護学科通信課程
pp.560-563
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102121
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はじめに
今日,日本の多くの大学・専門学校は,「学生確保」という課題に直面している。学生確保は学校が存続発展していくうえでの重要な基盤であるため,実効性の高い学生募集活動が不可欠である。
広報活動は,こうした学生募集活動の中心的役割を果たしている。同時に,学校の教育活動を広く社会に伝えていくことは,看護師を目指そうとする人たちに対して極めて重要な役割がある。小山は,「日本の看護教育制度が多様であることは,看護職を希望する人々に個人の状況にあった教育の機会を与えている一方,制度をきちんと理解していない場合には,結果として看護師への道の遠回りをする場合もある。(中略)今日の看護教育制度についての広報活動を,高校生だけでなく中学生,さらには中学や高校の教師や社会の人々に向けても行う必要がある」1)と述べている。
すなわち広報活動は,学校にとっては学生募集活動の役割,看護職を希望する人々にとっては看護の道への道標としての役割を果たしているわけである。
本稿では,准看護師が看護師を目指す看護通信課程での広報活動の実際と,学生確保に果たす教員の役割について述べていく。
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