特集 学校をアピールする! 学生確保のためにできること
大学急増時代の看護系大学の広報と情報公開
濱名 篤
1
1関西国際大学
pp.564-568
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102122
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看護系大学を取り巻く状況認識
■看護系大学急増の状況
この3年間での看護系の大学新設をみると,2009(平成21)~2011(平成23)年度で22校あった新設大学のうち,10校が看護系の学部・学科をもっている(2009年度新設11校中7校,2010年度5校中2校,2011年度6校中1校)。この結果,2012(平成24)年には看護系大学が208校となった。入学定員で見れば,4年制大学の看護系は2009年度970人増(大学・学部新設分),2010年度885人増,2011年度652人増で,全体で2507人の増加となっている。
すでに18歳人口が減少し,リーマンショック後の景気停滞による就職環境の悪化を考えれば,国家試験というハードルはあるものの,“7対1医療”という追い風もあってか看護職の就職は企業就職とは隔世の感があり,出口への期待がもてる分野として,大学をつくるのなら看護系と発想されやすい状況にある。
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