特集 准看,進学コースでの教育はいま
2年課程通信制における教育の実際
岡田 眞理子
1
,
玉城 律子
1
1東京衛生学園専門学校看護学科
pp.828-833
発行日 2011年10月25日
Published Date 2011/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101890
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改めて,看護師養成2年課程(通信制)とは
准看護師制度廃止については何十年も前から議論が繰り返されていたが,いまだ実現には至っていない。1996(平成8)年に厚生省(当時)は准看護婦問題調査検討会の報告書を出し,「21世紀初頭の早い段階を目途とした看護婦養成制度の統合に努める」とした。しかし医師会の反対もあり,養成統合の目途が立たないまま,1999(平成11)年に移行教育検討会は,就業経験10年以上の准看護師への特別措置として,「移行教育」の内容を決定。坂口力厚生労働大臣(当時)が「平成16年(2004年)から移行教育を2年課程の通信教育制度の弾力的な運用の形で開始したい」と答弁し,2年課程通信制教育の開始時期が明確になった。そして,2004年に,日本で初の看護師養成2年課程(通信制)の教育が山口県,福岡県,大分県の3校から始まった。
読者には周知のことだとは思うが,まずは2年課程通信制について概要を述べる。
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