特別記事
学生の成長を促すピア・エデュケーション教育―ピア・カウンセリングによる「思春期のこころとからだ相談室」
柏葉 英美
1
,
清水 里香子
1
,
玉川 美和
1
,
横濱 幸恵
1
1岩手県立二戸高等看護学院
pp.468-473
発行日 2011年6月25日
Published Date 2011/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101785
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はじめに
看護基礎教育の課題として,学生の基本的生活能力や常識・学力の変化,コミュニケーション能力の低下傾向が挙げられる。特にコミュニケーション能力が低下している背景として,看護学生自身の自尊感情や自己肯定意識の低さが要因として考えられている。池田ら1, 2)の研究でピアの概念やスキルを学び,思春期の対象者理解をすることでピア・カウンセラー自身の自尊感情,自己肯定意識が高まると報告されている。
本稿では,岩手県立二戸高等看護学院(以下,本校)(表1)で2004年より学生サークル「ピア缶」として,思春期の若者を対象に取り組んでいるピア・エデュケーション(仲間教育)の実際について紹介する。
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