特集 助産婦のになう性教育
今,なぜ,思春期保健でピア・カウンセリングなのか
高村 寿子
1
1自治医科大学看護短期大学健康(性)教育学
pp.711-716
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902707
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ヘルスプロモーションの視点から思春期保健を
1986年WHOはカナダのオタワで健康づくりの世界戦略を打ち出し,「オタワ宣言」として発表した。この中でのキーワードはヘルスプロモーションであった。“ヘルスプロモーション”の概念は,人々が自らの健康をコントロールし,改善することができるようにすることを目指すものである。
具体的には,①個人に健康を増進する能力を育てることと,②個人をとりまく環境をととのえることの2本の柱を意味する。この考え方はわが国の健康施策の「健康日本21」に取り込まれ,全国的なレベルで主に成人・老人期の人々に対し展開されている。
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