特集 チーム医療を培うIPE
【コラム】―看護教育者の声―現場で看護を考える立場での学び・気づき
橋本 みどり
1
1公立八鹿病院
pp.431
発行日 2011年6月25日
Published Date 2011/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101775
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私は助産師として臨床で勤務した後,15年間看護学校で看護教育に携わった。担当は基礎看護技術及び母性看護学,臨地実習は成人・老年・母性看護学実習であった。2008年より,再び臨床に戻り院内助産に取り組み現在に至る。
看護教育において,コミュニケーション能力育成は必須であり,看護の基盤となる。基礎教育のテキストには,「医療者は,どのような患者や家族に対しても適切に対応できなければならない。コミュニケーション技術の基本はひたすら『聴く』ことに終始すること。『言葉』を通じて聴くだけでなく看護師自身の目や手や耳や鼻などを使い全身全霊を傾けて聴くことであり,一人ひとりの患者の体験や感情を最大限尊重する姿勢に支えられた技術である」1)と記されている。
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