特別記事
―臨地実習に活用する医療安全トレーニング・後編―“SBAR”でコミュニケーションスキルアップ!―実践的な報告トレーニングの提案
石川 雅彦
1
1日本医療安全研究所
pp.1074-1079
発行日 2010年12月25日
Published Date 2010/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101629
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はじめに
臨床における院内医療安全研修では,参加者の関心や成果を期待し,参加型の研修企画が求められており,さまざまな実践的医療安全トレーニングの検討が行われている。看護基礎教育における医療安全教育でも,学習効果や看護学生(以下,学生)の関心を高めるために,実践的医療安全トレーニングの検討が始まっていると思われる。
筆者は,“明るく,楽しい”医療安全について以前から述べており,特に卒前の医療安全教育においては,“明るく,楽しく”学ぶことが学習効果を高める重要な要素であると考えている。そこで,本稿では,前編(本誌11号掲載)で述べた「臨地実習において看護学生が関与するインシデント・アクシデント事例発生の課題と“SBAR”についての紹介」を踏まえて,学生のコミュニケーションスキルアップを図るために,“SBAR”を活用した実践的な報告トレーニングを提案したい。
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