特集 実践力向上の実習評価へ ポートフォリオ&ルーブリック実践ガイド
アメリカ看護教育に学ぶルーブリック活用の注意点
新福 洋子
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1聖路加看護大学看護実践開発研究センター
pp.1070-1071
発行日 2010年12月25日
Published Date 2010/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101628
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学生評価の方法として,大学院で学ぶ
私はアメリカのイリノイ大学シカゴ校看護学部の博士課程在学中に,選択科目の1つとして教員認定コースを受講しました(図)。3単位ずつの授業を全4クラス取ると,全米看護連盟(NLN)が行っている看護教員認定試験の受験資格の1つが満たされます(受験にはその他に学位と教員経験が求められます)。その4クラスのうちの1つが「看護学・保健学におけるアセスメントと評価」という科目で,1学期通して看護学生の評価方法を,多くのディスカッションを通して学びます。その中でルーブリック法を学びました。
ルーブリック法は実習評価のみならず,座学の課題の評価にも使われます。例えば最終のベーパー課題が授業の成績評価の40%を占める場合,その40%を満たすには,筆記がどういった内容を含み,どういった構成で,どういった表現をしているか(文法やスペルの正しさを含む)という点についてルーブリックを作ります。
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