調査報告
神奈川県内の看護師養成機関における夜間実習実施状況の実態調査
照川 眞木
1
,
南雲 マリ子
1
,
藤田 美江
1
,
綿貫 恵美子
1
,
飯塚 貴美子
1
,
横山 寛子
1
,
萩原 奈保子
1
,
宮内 康子
1
1神奈川県看護師等養成機関連絡協議会調査研究部会
pp.572-575
発行日 2010年7月25日
Published Date 2010/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101501
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はじめに
各養成機関において看護学生に多様な実習経験をさせる目的の1つとして,夜間実習が広く行われていた時期もあった。しかし近年,学生の思考能力の育成を重視する教育傾向,実習施設側の受け入れ態勢,実習学生の安全確保などさまざまな理由により,夜間実習は行われなくなっていたように思われる。
これに対して,2008(平成20)年のカリキュラム改正において「看護師等養成所の運営に関する指導要領」の中に“夜間の実習を行うことが望ましい”との記述が盛り込まれた。現在,各養成機関は改めて「夜間実習」を実習計画にどのように取り入れていくか,苦慮している段階にある。夜間実習の解釈は多様であり,実施時間帯や内容,学生の安全確保への配慮など,実習計画には各機関で大きな違いがあるのではないかと考えられる。
そこで新カリキュラムの施行にあたり,神奈川県内の養成機関の実習計画・導入状況を把握することは,今後の効果的な看護教育の実施に向けて有用であると考え,研究に取り組むこととした。
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