特別寄稿
神奈川県における看護教員養成講習会を実施して
大谷 昌美
1
,
成田 栄子
1
,
斉藤 育子
1
1神奈川県衛生総務室
pp.43-48
発行日 1971年11月1日
Published Date 1971/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916173
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はじめに
全国的に看護婦不足が叫ばれて久しいが,いまだにその抜本的解決をみないまま複雑多岐な養成制度から看護婦の質に格差が生じ充足に追いつかない現状である。看護学校新カリキュラム実施のもとに教育内容を充実させて,できるところから学校教育法第1条に則った学校に切り替え定員増をはかってゆかなければならないと考える。現時点でまず実施しなければならないことは,看護教員および臨床指導者のすべてに教育者としての自覚とそのレベルを高めることであり,それによって将来の看護をになう看護婦の養成ができるものと考える。
本県においても,看護婦養成施設が相次いで増設され,昭和45年度から46年度にかけて10校が設置された。それに伴い専任教員・臨床指導者の確保および内容の充実をはかるために,文部省・厚生省主催の看護教員養成講習会に出席させるなど積極的に努力してきたが,定員が少なく本県の需要を到底みたし得なかった。
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