第2特集 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
愛知県内に暮らすブラジル人の病院受診に関する現状と実態調査
福井 彩乃
1
1愛知県立看護大学看護学部看護学科
pp.729-733
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101276
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はじめに
現在,日本には数多くの外国人労働者が来日し,就労している。都道府県別人口に占める外国人人口の割合は,愛知県が2.07%と最も高い1)。中でも東海地域には全国の日系ブラジル人の約半数(約16万人)が集中していると言われ,平成19年度の愛知県内のブラジル人登録者は8万401人である2)。しかし,在日外国人の視点で日本の医療について書かれた本や資料は少なく,医療機関の受診の実態は十分に調査されていない。今後在日外国人の増加が予測されるなかで,医療体制の整備は重要なポイントとなる。そこで本研究は全都道府県の中で愛知県内に暮らす人口が最も多いブラジル人に焦点を当てブラジル人の視点から病院受診に関する現状と実態を調査することで,医療者や行政に求められる外国人医療支援を検討することを目的とした。
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