特集 社会人入学者のいる教室―より適した教育を目指して
社会人入学者の背景と意識変化および周囲に与える影響―本校の例を通して考える
成田 広美
1
,
栗本 澄子
2
1愛知県立総合看護専門学校
2愛知県看護研修センター
pp.110-113
発行日 2009年2月25日
Published Date 2009/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101125
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はじめに
本校は,1学年定員120人,総定員360人の看護師3年課程である。2004(平成16)年度に40人2クラスから3クラスに増員する際,18歳人口の減少に対応するための長期的な入学生確保策として,社会人入試の入学枠を設けた。それ以前の,社会人入学者(以後,社会人)は2002(平成14)年度が7.8%,2003(平成15)年度が11.5%であった。社会人入試による募集を10%程度としたことで,2004年度入学生以降の社会人は約2倍となり,クラスのほぼ5分の1を占めるようになった。
今回は,本校の社会人の背景と,社会人の「学業の目標と取り組み」や「人間関係」の意識変化を示し,教育活動の実際を通して同級生や教員に与える影響を述べる。
なお,本稿での「社会人」とは,本校の社会人入試の社会人の要件である「満23歳以上,社会人経験を3年以上有する者」とする。
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