特集 看護教育がチーム医療にできること
新カリキュラム時代の基礎教育で―チーム医療学習に対応する
根岸 貴子
1
1さいたま市立高等看護学院
pp.816-819
発行日 2008年9月25日
Published Date 2008/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101016
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基礎教育におけるチーム医療学習
平成21年からの新カリキュラムでは,“チーム医療”という医療人共通の目標に関して,「保健・医療・福祉制度と他職種の役割を理解し,チーム医療を実践するとともに,人々が社会的資源を活用できるよう,できるよう,それらを調整するための基礎的能力を養う」と掲げられている1)。また,「看護実践における管理的側面については,それぞれの科学的・法的根拠を理解し,チーム医療における自らの役割を認識した上で,実施する必要がある」2)と厚労省の指針で出されている。欧米では1970年代より,職種間の協働が医療の質に関連するとの報告も多数あり,連携の重要性が指摘されてきた3)。
また何より,医療の主役である国民の多様なニーズの高まりから,これまで以上に豊富な医療知識をもった患者が増え,また医療機関においても多様な職種が生まれると考える。そうした中,看護師は1人の専門職としての倫理意識をもち,看護の役割を主張し実践していかなくてはならない。
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