特集 新カリキュラム—その期待と現状
てい談
新カリキュラム教育1年をふりかえって
小木曾 みよ子
1
,
吐山 ムツ子
2
,
村山 郁子
3
1名古屋大学附属助産婦学校
2岡山大学附属助産婦学校
3新潟大学附属助産婦学校
pp.10-24
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204347
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
旧カリから新カリヘ……そのちがいは
吐山 新カリキュラムを出した根本的なものというのは看護教育のカリキュラムが変わったということですね。しかし私どもとしては看護教育のカリキュラムを変えるのと足並みをそろえて本当は助産婦教育というものを考えてほしかったのですがね。質的にはあんまり新カリキュラムだからといって教育の内容といたしまして変わらないと思うんです。ただ助産婦の業務内容がずい分変わりましたですね。この基本概念のところにもありますように助産婦が医師と共同で仕事をすることは非常に多くなってきたということを言っていますし,今後そういう形のものがどうしても必要だからこそ専門の助産婦が必要なんだというそういう概念を出しておりますね,先生方が。そしてそれでいま手術分娩に働く助産婦とか,あるいは地域の母子保健をやる助産婦であるとか,そういうところで今後の助産婦のあり方の方向づけをし,今回のカリキュラムがつくられたんじゃないでしょうか。
編集 その,地域でということは新カリになった時に大きく取り出された問題なわけですか?
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.