特集1 看護学生の論文
入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
看護学生として,家族として
村中 くに子
1
1自衛隊中央病院高等看護学院
pp.676-677
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100732
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看護学校に入学して3年目に入った。各論実習が本格的になってきたが,看護に関してはまだまだ未熟で無知であることを痛感している毎日である。私は,これまでに本当にたくさんのことを学ばせていただいている。そのなかでも昨年7月におきた出来事は,私がこれから看護の道を歩んでいくにあたり,ずっと影響を及ぼしていくだろうと思っている。
その出来事というのは,私が2年生としてスタートを切って3か月が過ぎようとしていた頃に,突然父が橋出血で倒れたことである。それを家族から聞いたとき,私は半信半疑だった。日々疾患のことや病気について学んでいるはずなのに,健康を当たり前のものと思い,病というものに対して鈍くなっていたのかもしれない。
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