特集1 看護学生の論文
入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
洗髪・車椅子の援助を通して学んだこと
杉村 衣璃香
1
1高知県立総合看護専門学校
pp.674-675
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100731
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実習で,受け持ちの患者に洗髪の援助を行った。ADLは自立した方だった。しかし,コミュニケーションをとるなかで,「背中が痛くて,シャワーを浴びているとき,よぅ髪の毛をあらわん」と言うのを聞き,自分で洗髪を行えていないことがわかった。入院してから10日間,1回も洗っておらず,「そんなに汚れてることもないけど,洗いたい」という話を聞くことができ,洗髪の必要があると考えた。
初めての病棟で,初めて使う洗髪台。どのように洗っているのか,他の患者を看護助手が洗っているところを見学した。洗髪用の椅子がないため,車椅子を使用,患者に前かがみになってもらって洗っていた。この場合,患者が前かがみの姿勢をとれるかどうかも重要である。また,前かがみになると,洗っている途中,お湯が顔にたくさん垂れてくるので,事前に患者への説明が必要である。
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