特集 教育の改善をめざして―看護学教育研究の進め方と落とし穴
“教育学”の研究を通して学んだこと―授業研究の落とし穴に気づく
中津川 順子
1
1福岡県立大学看護学部
pp.209-213
発行日 2007年3月25日
Published Date 2007/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100632
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はじめに
近年,看護教育に関する研究において,学習プログラムの開発と学習成果,教材開発などいわゆる教育方法・教育内容を中心とした授業研究や,学習者の自己認知や価値意識・学習特性などを対象とした研究がさかんに行われています。そして,その論拠を学習理論,教育方法学,教育課程論,教育評価論といった教育学領域に求めるものも多くみられます。
私も専門学校の教員をしていたときに,このような研究をいくつか行ってきました。教育学の研究の手法を看護に準用することによって看護教育に新たな示唆を得,教育効果を高めることを希求し,大学院に進学し,教育学を専攻しました。単に教育学といってもその領域は多様で広範囲に及び,私が学んだことはほんの一部ですが,本稿では「そこで学んだこと」をまとめました。
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