特集 看護学実習 教員・指導者・学生,三者の体験から
第1部 体験から学ぶ「看護学実習」をめざして
日本赤十字看護大学の取り組み
教員にとっての“総合実習”体験
川原 由佳里
1
1日本赤十字看護大学
pp.931-935
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100157
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はじめに
あの実習から1年が過ぎようとしている。どの実習もそうなのだが,その最中,私はそれにのめり込んでいて,そのときの考えやふるまいを思い起こすと,なんとも熱が入りすぎている自分がいて恥ずかしいような気持ちになる。しかしせっかくの機会なので,この実習での教員としての自分の体験を振り返り,今の時点での看護学実習について自分の考えていることを述べたいと思う。
この座談会に参加してくれた学生を担当したのは,4年次の11月に行われる総合実習のときだった。本学では1年次の冬から実習が始まり,2,3年次でさまざまな領域での実習を経験した後,最後のとりまとめとして4年次の総合実習が行われる。日本赤十字社医療センターの成人系の病棟で,3週間のスケジュールである。卒業前に行われる最後の実習だけに,教員の側にも特別な思い入れがあるように思う。
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