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臨床実習における教員の役割
千田 好子
1
1岡山県立短期大学
pp.491-500
発行日 1981年8月25日
Published Date 1981/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907568
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はじめに
昭和47年1月,希望と意欲に燃えて短期大学で看護学を教授する機会を得た.筆者は医学部付属の看護学校で学び,看護学の実習も経験したのであるが,ただ課程としての時間を消化した程度で‘看護する’ことの意味や内容などがわからないまま,看護婦国家試験に合格した.
当時,看護婦としては何もわからない筆者ではあったが,自分が受けた教育の内容に物足りなさを感じていたのであろうか,学校を終えるとすぐに東京へ赴き就職した.今ふり返ってみると,新しい職場で基本どおりに看護を実践してみたい,海外の看護にも接してみたい,そして将来は自分が満足できる教育内容で学生を教え,指導してみたいという気持ちがあったようである.それに,東京という未知なる世界への憧れも手伝っていたことは否めない.
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