特集 卒業生のフォローをどうしていますか?
臨床で起きていることのすべてがリアリティショックだった
山城 美和
1
1A産婦人科医院
pp.532-534
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100078
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集中治療室への配属
私は看護学校を卒業してすぐに就職した総合病院を3か月で退職し,昨年の11月から産婦人科の個人医院で看護師として働いています。日本看護協会が行った調査の「入職後1年以内の離職率は平均で8.5%」,この中の1人です。
新卒としての最初の配属は,ある総合病院の集中治療室でした。集中治療室は,新人にとっては「怖い」の一言に尽きる職場でした。集中治療を必要としている重症の患者さんの状態が怖い,患者さんを取り巻いている機器の扱いが怖い,使用している薬剤がどれも生命に直結するもので怖い,そこで自分が働くということが怖い……。怖いことだらけの中で,新人看護師としてスタートを切りました。リアリティショックという言葉をよく耳にしますが,私にとっては,目の前に広がる光景すべてがリアリティショックでした。
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