特集 卒業生のフォローをどうしていますか?
定着を阻む古くて新しい看護教育の問題点―高校生の進路指導に携わってきた立場から
田口 正男
1
1神奈川県津久井高等学校
pp.526-531
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100077
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私は長年,高校で進路指導に携わってきました。理科(生物)の担当だったこともあり,看護職を目指す生徒たちの相談を受けてきました。そうしたつながりは高校卒業後も続くことが多く,看護学生,あるいは看護の現場で働くようになった卒業生たちからもしばしば相談を受けることがあります。学校のこと,仕事のこと,職場の人間関係,そして恋愛などその内容はさまざまです。そうして知り得たことには,他の看護学生や看護師として働く他の者たちにとって役立ちそうなものが多く,本誌をはじめ,いくつかの書物1, 2)などをとおして紹介してきました。このような経緯から,2004年「新卒看護職員の早期離職等実態調査」結果について,興味深く読みました。
その調査結果ですが,最大の関心事はなんといっても,「新卒看護職員のほぼ12人に1人が入職1年以内に離職」ということにつきます。しかも,その離職率は増加傾向にあるといいます。
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