特集 学校をアピールする! 学生確保のためにできること
今高校生たちは何を考え,看護の道へ進もうとしているのか
田口 正男
1
1神奈川県立上溝南高等学校
pp.570-573
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102123
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はじめに
「迷ったらより積極的なほうを選べ」,こう言って看護の世界へと多くの生徒たちを送り出し続け,30年以上にもなる。その当初より,他の進学分野と比べあまりにも少ない進路情報に,「送り出す立場から見た看護教育」の視点から,求められるままにさまざまな意見を述べさせてもらった1─3)。また,看護の道へ進んだ教え子たちからもたらされた看護学生や看護師が直面するさまざまな出来事をまとめたこともある4─6)。数年前から,直接現場で指導する機会は少なくなったが,それでもどこから聞きつけてか,今も他校を含む高校生たちや社会人から看護系への進学ついて相談を受けることがある。
すでにこの分野の受験指導にも,塾,予備校がしっかり根付き,受験に際してかつてのような情報不足の状況にはない。しかし,看護の道を目指す彼女(彼)らは,データリサーチと偏差値中心の一般大学分野と同化した受験の指導体制が,この進路分野に必ずしも完全には馴染まないことをそれとなく感じとっているようにも思える。
今,高校生は何を考え,看護の道へ進もうとしているのか。最近接したことのなかから気になることを探ってみた。受け入れる専門学校,大学関係者の参考になれば幸いである。
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