研究
ライフスタイルと健康—成人男性の年齢階級別保健指導方法についての検討[2]—保健介入モデル確立の試み
福田 吉治
1
,
渡辺 マサ子
2
,
河津 佐和子
2
,
隈部 裕美
2
,
小山 和作
2
1熊本大学医学部公衆衛生学
2日赤熊本健康管理センター
pp.315-319
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901347
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●要約
生活習慣への保健介入の方法について簡便なモデルの作成を試みた。特に,個人レベルと共に社会環境の影響,つまり,ヘルスプロモーションの概念をモデルに加えた。
このモデルを用いて前報で報告した生活習慣と身体的健康度の関係をもとに,年齢階級ごとの効果的な保健介入について検討した。20歳代では社会環境の整備と健康教育が重要であるが,30歳代では健康診断を用いた生活習慣の改善が有効であることが考えられた。40歳代,50歳代では,2次予防としての生活習慣の改善の必要性と個人の背景を十分に考慮した保健指導が必要と思われた。
さらに,QOLや生きがいなど,個人の価値観を尊重する保健介入の必要性も提言した。
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