特集 保健婦活動研究論文集
ライフスタイルと健康—成人男性の年齢階級別保健指導方法についての検討[1]—RIDIT分析を用いた生活習慣と健康
福田 吉治
1
,
渡辺 マサ子
2
,
河津 佐和子
2
,
隈部 裕美
2
,
小山 和作
2
1熊本大学医学部公衆衛生学
2日赤熊本健康管理センター
pp.190-195
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●要約
熊本県内の男性市町村職員5232名を対象とした健康診断の結果より,生活習慣と身体的健康度の関係を年齢階級別に主にRIDIT分析を用いて検討した。
結果として,20歳代では生活習慣は悪いが身体的健康度は良かった。30歳代では生活習慣が身体的健康度に強く影響していた。40歳代から50歳代にかけては,生活習慣は良くなるが身体的健康度は悪化するため,生活習慣と身体的健康度の関係は不明瞭になっていた。また,年齢階級が上がるにつれて生活習慣間の相関が強くなることも認められた。
このように年齢階級で生活習慣と身体的健康度の関係には特徴がみられるため,各年齢階級に応じた生活習慣に対する保健介入の方法を用いることが有効であると考えられた。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.