統計
性・年齢階級よりみた国民の受療状況
滝川 勝人
1
1厚生省統計調査部
pp.1001
発行日 1964年10月10日
Published Date 1964/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200500
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前号(Vol.1 no.6)でご紹介した「患者調査」より,性・年齢階級別に全国推計患者数をみますと,昭和37年7月18日における全国の推計受療患者500万人のうち,性別には男254万人(50.8%),女246万人(49.2%)とほぼ半数ずつを示しております。また,これを年齢階級別にみますと,総数では25〜34歳がもつとも多く,ついで15〜24歳となつており,この傾向は男・女別にみましても大体同様であります(表参照)。
また,これより年齢階級別に人口対の受療率を求め,図示しますと,図のようになります。すなわち,受療率も年齢階級別死亡率とほぼ同様に,0歳の受療率がかなり高く,以後成長と共に漸減し,5〜14歳において最低を示し,さらに年齢階級の上昇とともに,その受療率も高くなつております。ここで非常に興味ある点として,昭和33年頃より高年齢層の受療率が非常に増加してきており,年次別に比較してみますと,それが一層はつきりとします(図参照)。
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