統計
年齢階級別最大血圧値の年間変動と死亡率
滝川 勝人
1
1厚生省統計調査部
pp.555
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200371
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昭和36年と37年に,厚生省が行なつた成人病基礎調査において,両年とも観察し得た地区内の40歳以上の受検者4,331人について,この1年間における最大血圧値の変動を示したのが表1である。すなわち最大血圧値を149以下,150〜179,180以上の3区分とした場合,両年とも149以下であつたものは総数の52.6%,150〜179のものが11.5%,180以上のものが7.3%で,両年とも同じ区分内で不変であつたものが総数の71.4%となっている。これに反し近い区分から高い区分へと上昇したものが16.5%,逆に高い区分から低い区分へと下降したものが12.1%となつている。
また,これを年齢階級別に不変群,上昇群,下降群とみたのが図1である。これでみると年齢階級の上昇とともに不変群が減,上昇群,下降群など変動をともなう群の割合が増加している。
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