連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・9
場的視点でセルフケアの意味を深める
衛藤 幹子
1
,
松田 正己
2
,
小山 修
3
,
丸地 信弘
2
1伊藤病院
2東大医学部保健学科
3日本総合愛育研究所
pp.104-113
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206785
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はじめに
本誌で場的視点の連載に取り組み始めて,ちょうど1年が経過しました。その間,私たち自身にさまざまな気づきや発想の転換があり,本誌連載のための検討過程が1つの"学びの場"となっています。このような中で,私たちはセルフケアという住民(患者)に注目した事象(1者)も,提供—受け手の2者関係である保健活動と同様に,場的視点で捕えるとわかりやすいことに気づきました。
セルフケアは,現場の実践やその記録を見ても何か捕えどころのなさを感じ,イメージが共有しにくいのですが,場的視点に立てば保健・医療過程の中でセルフケアの本質を明らかにできる,と考えるようになりました。
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