連載 自分史からみた群馬の国保保健婦活動・13
結核予防が全面改正された頃
内堀 千代子
1
1元群馬県国保連合会
pp.114-115
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206786
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小松技官との出会い
保険局で国保保健婦の指導を担当していた小松技官にはじめてお会いしたのは,保険課長に同行した厚生省への挨拶まわりの時でした。国保連合会の保健婦はやめるか看護係へかわるという当時の情勢も知らずに就職し,おまけに何かやりそうな私を小松さんは心配で放っておかれなかったのだそうですが,このあと古くから国保連合会に在職していた人達の非公式な集まりにも声をかけて下さいました。ここではすでに看護係へ転出した人,国保連合会へふみとどまる人とさまざまでしたが,私にもようやく全国の情勢が少しずつわかるようになりました。
小松さんは戦前の早い頃公衆衛生院の保健婦養成コースを終えられ,台湾で保健所婦長を経験されたこともあって,国保保健婦の指導についてもいたずらに国保のみにかたよらず,広い視野から公衆衛生の基本をふまえた考え方にたち,保健所を中心とするその頃の諸通知をよく強調されたものです。
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