社会の窓
脱脂粉乳論争
石垣 純二
pp.48
発行日 1963年12月10日
Published Date 1963/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202997
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私はここ数か月,脱脂粉乳論争に明け暮れして,さっぱり本職のほうがダメで,個人的には弱っています.でも,衛生教育家という奇妙な職業糞えらんだ以上,この問題で発言するのは私の責任であり義務であることを確信し戦う決心です.
私がこんど文部省の全国いっせいスキム・ミルク給食の実施に反対する理由は,ざっと次のようなもので,これらについて,まだ文部省側の反論で納得させられるようなものに接しません.ですから論理的に,この論争は100%私どものほうが正しいと思います.それが十分に世論に盛り上がらないとすれば,微妙な論点が,あまりにも専門的であり,世間の人にわかりかねるということです.(毎日新聞学芸欄の連載こう一見)
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