ルポ 純正舍衞生材料工場見學の記
繃帶,ガーゼ,脱脂綿の出來るまで
諏訪 範子
1
1東京遞信高等看護學院
pp.49-53
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907061
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
明日の手術に又包帶交換の準備のためにと,カストに詰められて清毒に出されるガーゼ。そして又傷ついた足に腕に,或る時は感染がら身を守る一卷であり,又或る時は止血の大切な一條である包帶。皮膚の消毒に,傷口の清潔に,藥剤の塗布に,と數え上げれば果しのない脱脂綿の用途。一日中病院の中にあつて醫療に從事する私達にとつて,これらの衞生材料は一日たりともその力を借りずにはいられないものゝ一つです。私達の手先となつて患者を覆い安全に守るこれらのものは,どのような過程を經て作られるものでしようか。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.