測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
組織のパラフィン包埋過程における脱水,脱脂の基礎条件
岩垂 司
1
1サクラ精機(株)研究開発部
pp.374-378
発行日 1979年5月1日
Published Date 1979/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201836
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脱水,脱脂,パラフィン浸透は固定に続く組織処理の重要な過程であり,そのために古くから多くの技法が考案,改良されてきた.殊に近年導入されて成果を上げている減圧の適用1〜3)とモレキュラー・シーブズの使用とはその顕著な例と言えよう.これらの技法を駆使し,良好なパラフィン浸透を達成するためには,この処理過程で起こる現象を理解し,それぞれの技法を適切に用いることが肝要である.本稿では近年の研究成果に基づいて,包埋過程で起こる現象を解析し,良好なパラフィンブロックを得るための基礎条件を検討してみたい.
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