ベッドサイドの看護
生への意欲が強い胃癌末期患者への援助
重松 明美
1
,
松岡 愛子
1
,
藤本 温代
1
,
西川 繁美
1
,
武智 貞子
1
,
上岡 典子
1
1国立松山病院3東病棟
pp.391-393
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922665
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はじめに
日常の看護の中で癌末期患者の看護は最も難しいもののひとつである.死に直面している患者を最後まで生きる希望を失わせず,いかに余生を安楽に過ごさせるか,日ごろの看護の姿勢が問われるときでもある.そのために私たちは最良の技術と知識,そして誠実な態度をもって患者に接しなければならないという大きな課題がある.
今までの死に直面した患者の看護を見直すとともに,今後末期患者の看護に役立てたいと思い,訴えが少なく最後まで生きる希望を失わなかった患者を看護し,考えさせられた点,反省した点が多かったので,この事例を取り上げ再入院より死の転帰をとるまでの期間を,第1期,第2期,第3期と分け,各時期における看護を分析,考察してみた.
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