研究と報告
高カロリー輸液に関する看護技術と手順—1.中央材料室における物品の準備
石塚 玲器
1,4
,
正木 靖子
2
,
渋谷 三枝子
2
,
原田 まり子
2
,
石塚 百合子
3
,
葛西 洋一
4
1国立療養所西札幌病院外科
2国立療養所西札幌病院
3聖路加看護大学
4北海道大学第一外科
pp.394-397
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922666
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はじめに
高カロリー輸液(以下IVHと略す)が,アメリカ合衆国のDudrick, S. J. らにより開発されて以来,従来の末梢輸液法では困難な高カロリー液を,中心静脈内に留置したカテーテルによって投与が可能となり,その臨床上の有用性も広く認められている.
著者らも,1973年にIVHを導入して以来3),110症例を超え,その対象も慢性栄養障害,吸収不全症候群,イレウス,腹膜炎,膵炎,消化管瘻孔,縫合不全,大量消化管切除(short bowel syndrome),大量消化管出血,先天性消化管異常,照射後腸炎,呼吸不全を含むshock,肝不全(黄疸,腹水),急性および慢性腎不全,広汎熱傷,敗血症,多発性骨髄腫合併手術例,悪性腫瘍根治大手術の術前術後管理,制癌剤との併用など多様な病態におけるIVHを経験している4).
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