ベッドサイドの看護
疼痛点数表を使用した癌末期患者の痛みへの援助
平松 京子
1
1岡山大学医学部付属病院西2病棟(外科)
pp.918-920
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920849
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はじめに
外科病棟においては,手術を受けることを前提として入院することが多く,術後の回復を目的とした,術前術後の看護に重点がおかれている.つまり,手術侵襲よりの回復および,いずれ消失するであろう疼痛への援助が中心である.
しかし,最近は術後数年を経過し,悪性腫瘍の再発,転移のため再入院してくる末期の患者も次第に増えてきている.激しい疼痛を伴うこれらの患者は,この苦痛に悩まされながら闘病生活を送り,最後には死を迎える.外科病棟においても,ターミナルケアについて,医師とともに積極的に取り組まなければならない時期に来ている.
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