ベッドサイドの看護
社会復帰への意欲がなかった脊髄損傷患者への援助
鈴木 かず子
1
1高知市立市民病院整形外科病棟
pp.738-741
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918719
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はじめに
脊髄損傷患者には若い働きざかりの男性が多く,家庭生活や職業への適応等問題が多いため,受傷後から一貫したリハビリテーション治療が必要とされている.
私たちは,若い脊損患者で訓練や社会復帰に対して全く意欲がなく,その上‘死にたい’とまで口走っていたが,様々な援助過程の中で早く社会復帰をしたいと思うようになった患者に出会った.その援助過程を振り返って,治療の経過におけるナースの役割はなんであったか,その重要さを改めて考えさせられたのでここに発表したい.
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