特集 日常ケアを見直そう[総集編]
看護判断—考える看護婦になりたい
中川 英子
1
1みさと健和病院内科病棟
pp.1354-1359
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921263
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ある病院でSOAP式の記録を始め,特に評価もしないまま続けて約1年が過ぎた.カルテを見て目立つのは,‘考えたこと’(判断)の欄の空間が一番広いことだ.ある看護婦は,空欄がもったいないからといい,観察の内容も続けて判断の欄に書き,また,ある看護婦は,欄があるんだから何か埋めなければという意識を持ち,怒力して書く.しかし,努力して記入してもその場限りで,以後のケアに生かされていないという現状である.
それはなぜなのだろうか.看護婦がする判断は,看護の実践過程において,どのような意味を持つのだろうか.
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