特集 病院に働く保健婦の活動—見直される機能と役割
活動報告
退院指導を考える—病棟看護婦と院内保健婦との連携
益田 英生
1
,
松浦 厚子
1
,
宮内 悦子
1
,
退院指導研究グループ
1兵庫県立こども病院
pp.186-190
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205823
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
成長発達過程にある小児が疾病に罹患することは,単に疾病による弊害が生じるだけでなく,成長発達そのものが阻害されると考えられる。しかし,病棟看護婦が小児にかかわるのは,その急性期である入院期間のみに限られる。入院中はその阻害を最少限にとどめる努力をするのはもちろんであるが,退院後も引き続き成長発達過程を追ってチェックし,援助していく必要がある。それは病棟看護婦のみではできないことであって,広く看護の継続を考えていかねばならない。
家庭においても,看護を継続させるのは,入院中からの退院指導が重要な役割を果たす。そこで,現状での退院指導を検討し,改善することから,小児の継続看護のあり方を考えたいと思い,昭和49年5月にグループを作り研究を始めることにした。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.