マイ・オピニオン
潜在看護婦の言葉に考えること
松尾 月子
1
1日本大学医学部付属板橋病院
pp.465
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918384
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先日,私はある会議で‘潜在看護婦はどうですか?おばあさんで,役立たずでしょう’と言われた.この方は事務部の方らしく,説明はしたが,社会通念の潜在看護婦のイメージは良いものではないらしい.看護職の仲間でも無意識に平然と役に立たないなどと,他の職業人に話しているのを聞くことがある.しかし潜在看護婦の中にも,向上意欲もあり,立派に職場復帰して活躍している人がいるし,年齢にしても一概にはいえない.
考えてみると,潜在看護婦自身の能力による評価と,看護婦相互の安易なイメージの評価基準が,年老いたおばあさん的な社会通念にしてしまったのではないだろうか.どちらにしても,同じ看護の道を歩む私たちが認めないものを,社会が高く評価する道理がない.
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