特集 日常ケアを見直そう[総集編]
退院時の援助—看護婦の主体性が生み出す実効ある退院指導
牛込 三和子
1
1信州大学医療技術短期大学部看護学科
pp.1361-1366
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921264
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退院指導とか継続看護の必要性が強調されるようになって久しい.これらの必要性がいわれるようになった背景には,急性疾患に代わって慢性疾患の患者が多数を占めるようになった疾病構造の変化がある.慢性疾患の患者は退院後も引き続き医療の管理が必要であり,日常生活をコントロールしていかなければならない.したがって退院に当たっては,急性疾患とは違った援助が要求される.さらに最近では,医療・看護両面で高度なケアを継続していく必要のある患者が退院して在宅に移行する例も増えており,なおいっそう退院の援助が重要になってきた.この項では,患者の退院に当たって看護婦が行なう援助について,特に慢性疾患の場合を中心に見直してみたい.
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