小特集 看護婦の成長を支える臨床/職場における教育・管理
<実践記録Ⅱ>
私にとっての卒後教育
看護婦の判断と行動の見直し
中村 裕美
1
1市立札幌病院
pp.354-356
発行日 1980年6月25日
Published Date 1980/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907449
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気軽に話せる雰囲気の中で
私が昭和51年に看護学院を卒業し,当科に勤め始めて,もうすぐ5年目に入ろうとしています.学生の時から,当科は看護研究が盛んに行われている職場と思っていたため,果たして自分自身がどこまでがんばり通せるかと,不安な面もありました.初めて職場に案内される道すがら,婦長がにっこり笑いながら,‘一緒に仕事の中で看護研究をしましょうね’と話しかけた時,緊張しながら‘はい,よろしくお願いします’と答えた私でした.
文献学習では,‘予防注射について’を学習しました.それは,感染症患者の入院時の予診に予防注射の欄があり,母親が‘あら,それは一時中止になったから,この子はしていないと思うけど……’と言ったことがあり,私自身もあいまいな知識しかないのに気づいたからです.そこで2年先輩の看護婦と保健所に電話をしたり,直接訪問したりで資料をかき集めました.そのおかげで楽しい勉強会が持て,その後の予診は自信を持つて聴取できるようになりました.これと同時に,日ごろのスタッフの学習する姿勢の強さに驚きながらも,‘私もがんばるぞ!’とファイトがわいていました.
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