特集 臨床3年目の迷いをどう切り拓くか
看護婦にとっての臨床3年目—自己の看護観の確立を
小木 富子
1
1福井県立病院看護部
pp.267-271
発行日 1985年3月1日
Published Date 1985/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921022
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はじめに
社会の変化に伴い,疾病構造や地域住民の医療へのニードも著しく変化していく中で,看護は,健康,不健康を問わず,すべての人々に効果的な援助を展開,実践していかなければならない.看護者は,臨床での1つ1つの場面に適切な対応ができるよう,準備,すなわち教育されなければならない.
学校における基礎教育は,人間のあるべき状態を知り,看護はどうあるべきかを学ぶことにあり,現任教育は、それらの学びをいかに活用し,実践するかを体得することにある.したがって臨床は,対象者の状態に合わせて反応するといった動的なものであり,他の企業職員以上に継続的に学習,訓練する必要がある.
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