特集 終末期患者の看護
ベッドサイドから
看護者の心理学の確立を
畠山 サカエ
1
1国立療養所中野病院
pp.26-28
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914187
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平和な死への援助行為
「終末期患者」という言葉,医学的あるいは看護学的にどの程度熟しているものかは知らない。V.ヘンダーソンは,看護の概念を述べて,次のように言っている。
「看護とは,ある人間の手助けをして,その人の健康を維持増進させ,あるいは健康を回復させることであり,ときには安らかな死にいたらせてあげることに寄与することである」と。「終末期患者」とは,「安らかな死にいたらせてあげることに寄与」しなければならないような患者をさすのであろうか。
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