特集 女性看護師の皆さんへ—ケアする男の物語
父性看護学確立への提言
山田 正己
1
1名古屋大学医学部附属病院
pp.1018-1021
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904071
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今年4月,看護職の名称が男女の区別なく看護師に統一された.看護師と性別に関して,看護活動の専門性や学問体系としての看護学の成立を考慮したときには,男性看護師に女性看護師と異なる役割や期待をかけるのは必ずしも好ましいこととは言えない1)との意見がある一方で,男性看護師に期待される役割が実際には物理的な力や体力,機器の取り扱いに偏っていることや女性患者に対する差恥心を伴うケアを行なう場合に限界がある2)ことが指摘されている.今後,専門職としての男性看護師は女性看護師とまったく同一の役割を担っていくことを期待されるのか,性別を活かした役割を期待されるのか.そしてそのことは患者にとってどのような利益をもたらし,看護学の発展に貢献するのか考えていきたい.
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