特集号 本誌発刊20周年記念
病院管理・その進歩と問題点
看護管理
看護管理の確立と向上
吉武 香代子
1
1国立小児病院
pp.37-39
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203659
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護の独立
看護管理ということばが一般に聞かれはじめてから,まだ10年はたっていないはずである.病院管理の中でも,看護管理は特に新しい,未開拓の部分を多く残した分野といえる.
戦後,看護は独立したといわれる.しかし,看護が診療に従属していた時代を,私は歴史として知っているにすぎない.組織のうえで,看護婦のすべてが総婦長の管理のもとに一本にまとまっていることは,私にとっては当然のことにしか思われない.しかし,看護が各診療科の医師に従属し,全く1つの組織を持たなかった過去に比べ,この変化はここ20年間の最も大きな進歩のひとつであるといわれる.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.