特集 終末期患者の看護
ベッドサイドから
私たちの微力が残念
紫和 清美
1
1山口赤十字病院
pp.28-29
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914188
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I.はじめに
もはや回復の見込が全くなく死への道のみ残された患者の看護は痛々しく心悲しいものであるが,残された命を少しでも長く,安楽に心安らかな最期を迎えられるよう祈りをこめて日々看護がなされている。子宮頸部癌の診断のもとに開腹手術を受けるも膀胱壁転移により単開腹術に終わり,その後尿管転移をきたし左尿管皮膚移植術を受け,ついには直腸腟瘻も併発し死の転帰をたどった症例の末期14日間の看護を紹介し,皆さんのご批判を仰ぐ機会としたい。
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