特集 急性期で行なう 退院後の安心づくり
患者・家族が満足できる院内システム
押田 美和子
1
,
桜井 ひろみ
1
,
清水 兼悦
1
1札幌山の上病院
pp.878-881
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100779
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当院は,神経内科・リウマチ膠原病など慢性難治性疾患とその治療を支えるリハビリテーションの専門病院である.対象は,生涯,疾患と障害を抱えるであろう人が多く,病気や障害があっても療養生活の幸せ(QOL)を向上させることを理念としてきた.
入院患者は全道から当院を訪れる.スタッフはこれまでも生活支援の視点をもちかかわってきたが,併設施設としては訪問看護ステーションのみであり,必然的に他の病院や施設,地域のさまざまな機関との連携を必要とし,内外のネットワークづくりをしてきた.
2001年には,当院がもつリハビリの特性を生かし,新基準の回復期リハビリテーション病棟を開設し,一般病棟113床・回復期リハビリテーション病棟82床・医療療養病棟98床となった.回復期リハビリテーション病棟の開設により,亜急性期病院としての色合いが強くなり,連携システムの再構築が重要と考え,2003年4月には地域医療連携室を開設した.
本稿では,筆者らがこれまで実践してきた院内ネットワークづくりを振り返りまとめるとともに,地域医療連携室の今後について考えてみたい.
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